稲船敬二氏は,何を思い,何を考え,何を目指してカプコンを辞めていくのか。渦中の氏に直撃インタビュー
これを読んで感じるのはゲーム業界って大変そうだなってこと。
カプコン規模のゲーム会社ですら現状のままでは潰れかねない。
なんでこういう事になってきたかと言えば、ゲームの大規模化に伴ってプログラマーなら誰でもできるような作業の範囲が莫大になってしまったからではないかと思います。
ゲームの容量が少なかった時代は職人だけでも大丈夫だったんだけど、容量が増えたから工場じゃないと間に合わなくなったみたいな感じ。
内製で全部まかなうというのは工場を丸抱えしているようなもので、常に何かを生産していないとただお金を払い続ける事になってしまう。
ただし、作ったものが売れないと困ってしまう。
売れるものだけを作るようになる。
続編ばっかり、あるいはどこかが作った売れたものをそのまま持ってくるだけになってしまう。
これではクリエイティブではなくなってしまうよね?
という事なんじゃないかなと思います。
ユーザーとしたら面白そうなゲームをやりたいだけだな。
ユーザーとクリエイターの意識の違いにも言及してますけど、僕はこれに関しては違ってると思います。
ユーザーは理想は10点満点のゲームを欲しいんだけど、最悪自分が欲しいなと思った部分が10点に近ければ許すんですよね。
だけどサード製のゲームの多くはその自分が欲しいなという部分に関しては実はたいした事がなかったりする。
確かにやったら面白いんだけど、なんかこれじゃなかった。
そんな印象を受けてしまう。
ユーザーがクリエイターを追い越したとかじゃ全然なくて、クリエイターが勝手に違うとこ向きだした、そこまでいってなくても違う所を向きだした風に見えてしまっているのが問題。
任天堂はその辺りが非常に上手い。
宣伝で与えられた印象と、やった時の印象が違わないようにという部分に非常に気を使っている。
クリエイターが、ここが面白いとこですよ。と思って作った部分をユーザーがきちんと受け取ってくれるように宣伝してる。
今売れているものが売れるというのは真理ではあると思うけど、一番大切なのは売りたいものを買いたい人に売ることなんじゃないかな。
それが簡単にできれば誰も苦労しないけど。
ラベル:ゲーム